美ーBi

みなさん、お元気でお過ごしでしたか。日本の名の知れた方々の永眠のニュースをネットで見たりしてると、一日一日、なんにでも感謝して過ごして幸せなことを思い出さなくてはいけないなあ、とつくづく。えーだからといってビールを飲みに行ったというわけではないのですが、写真はちょっとだけ隠れたところにできた、我が町コークレンのビールブルーリー。去年オープンしたばかりでファミリービジネスを代々続けてきている人たちが営んでいます。内装なんかもなかなか素敵で雰囲気がいいと、ダーリンの誘いで初めていきました。いくらビールは飲まないとはいえ、初回ぐらいローカルビールの味を楽しむふりをしなくては失礼だろうと、4種類のテースティングを注文。テースティングにしては量が多いと思うのですが、これで6ドルちょっと。お値段もかなりリーゾナブル。結局ちゃんとフィニッシュできたのはこの中の一種類だけで、後はダーリンに手伝ってもらわないと無理―。やっぱりビールって飲めないなあ。

カナダではバーといってもファミリーで食事に来ることが多い気がします。この日もテーブル席では小さい子連れの家族が2組。法律で子供連れはだめと決められている国はあるんでしょうか。たいていはダメにしたいバー側の本当の理由はあっても一応、「幼児の教育や健康衛生上あまり好ましくないので」という理由で控えてもらう、ということはあるでしょうけれど。

さて、本日の本題は(あるんです!(笑))、先日パブリックヘルス(公衆衛生)の上の方のポジションである女性役員が休職の指示をだされた一件です。ファーストネーションのある学校の校長である女性とのミーティング後、パブリックヘルスの女性が人種差別かつ卑劣なワードを使い校長のことを罵ったテキストを、間違ってその学校の役員の一人に送ってしまったことが原因であります。記事はこちら

 

私も間違って違う人にテキストを送ってしまったことはありますし、意外と頻繁にあることでしょうから、送る前に最善の注意が必要なのは言うまでもありませんけれど、彼女のようなわりと尊敬されるような職や役職に就いた人が、本人の前ではものすごくプロフェッショナルに振舞えて、プライベートでは考えられない陰口や不平を言うっていの、どの世界でもあるのか、もしくは人種、国民性にあるのか。いずれにしても、ファーストネーションの人々が背負ってきた犠牲や傷、彼らにとってデリケートな問題、懸命に守ろうとする彼らの伝統や儀式などを、白人が心の底から理解しているか、というと、やっぱりそうでない人々は多くいるんだろうな、という一件です。

 

いったいどんなミーティングだったのか、とも疑えますけれど、罵られた校長である彼女はどういう方かというと、Residential Schoolという、白人がファーストネーションの人々を教育し直すという名のもと、その狙いは彼らをこの世から消すことに他ならなかったといわれているスクールにて身をもってそのひどい体験をしてきた第一犠牲者。22歳にして子供を7人もち、その後教育学科の大学に入り卒業、教員として働く。そして今では博士号を取得して校長となったという苦労人、だったわけです。

 

プライベートは何をしてもいいじゃないか、と思われる有名人の報道などはありますけれど、じつはプライベートでの振る舞いや言動がすべてなのかも、とも考えられる一件でした。

職を失うことは誰にでも痛い経験であり、そこにはいろいろな教訓があるでしょうけれど、このような理由で職を失った後は、日本人的に言うと「恥を知らなくてはいけない」という気がしますが、時々こちらの考え方でDon't be shameみたいな、なにがあっても恥知らずというのはよくあります。日本人的な考えは美学と私は思うのだけれど、恥知らずの人のほうが強くて幸せ?と思うこともあり。そのチョイスさえも、まあ個人のものであるのでしょうけれど。

 

今日は自然、生活、食べ物、すべてに感謝して。

またすぐに。

 

Shizuko