こんにちは。一時帰宅は💛💛💛です。
なんというか、いろんな意味できついOldsという町の滞在。同僚も私も、この週末の帰宅を大変楽しみにしておりました。ダーリンはモロッコでバカンス兼帰国中なので、同僚のボーイフレンドの車で研修が終わった金曜の夕方すぐ向かいました。
さて、今回は初の作用療法士(OT)アシスタントの実習。私に与えられたタスクの一つに、写真のような足にはめ込むSplintというものを作る手伝いをし、最後の仕上げの削りをする、というのがあります。数少ない足の矯正かつアセスメントをOlds町のOTがしています。だから結構遠い町からも外来の患者さんが来たり。初めて見る足のアセスメントの一つに、足の親指の血圧を測るというのがありました。患者さんが適切な圧力ストッキングをもらえるように手順を踏むために必要とされているアセスメントです。
骨盤のゆがみとかは理学療法士(PT)で専門の人が見るのが一般的なので、OTが見るのは足(Feet)だけに限定されています。このスプリントがどれだけ効果があるのかはわからないけれど、なかにはいくつも足に良かれという靴を買っては全く効果がなくて藁にも縋る思い、という方もいました。 糖尿病、心臓の病気、その他諸々、いろいろな病気で血行が悪くなり足にその症状がでているケースをたくさん見たり、13歳の若いお嬢さんで足のアライメントを見てほしいというケースをみたり、初めての経験は面白いかな。
スプリントに関して言えば、職人さんではなく私のような素人かつ初心者が削って仕上げをするのもびっくりしたけれど、患者さん一人一人の顔を見た後では、その方のことを思って一つ一つ丁寧に仕上げたつもり。次の予約で履いてみて、いい感じ、といわれたときは心の中でうれしく思いました。
こういう小さな町では、OTはいくつもの仕事を兼ねています。Supportive Living (サポーティブリビング)というのは老人ホームよりはもっと個人の生活を尊重されている素晴らしい施設なのですが、24時間で待期しているナース達がいてそれぞれに必要なケアーとサービスがあり、掃除洗濯や食事の用意は一切しなくてもよいという施設。もちろん各部屋には普通のアパートのようにキッチン付きですから、料理をしたい人はできるようになっています。言っててみれば老人にはものすごくありがたい住み込みホテルのような感じかな。OTはそういう施設の訪問で様々なアセスメントを予約ベースで行います。例えばトイレにつけた付けはずしのできるハイシート(こちらではRisingToiletSeat ライジングトイレットシートという)がちゃんと機能的にあっているかとか、その人が一人で車椅子からトイレシートに座るまでの移動ができているとか、バスルームが様々なハンディーキャップに適した仕組みになっているかとか。どのサイズが合うかなどを実際に探すのもOT、またはOTA(アシスタント)の仕事。そういう施設でなくても、病院から帰宅のOKがでた方々の自宅訪問をしてアセスメントしたりするのも仕事の一部。より自立した生活ができるように環境を整えトレーニングするというわけです。
先日はOTと一緒に自宅訪問をしました。いろいろアセスメントが続く中、車いすのブレーキが緩いというので、その直しをするようにとの指示。一緒に行ったOTとて特にスペシャリストではないわけで、こういった仕事はもっぱらアシスタントの仕事。車いすのスペシャリストはベンダーさんで別にいるんですが、決まった日に病院や施設にしか来ないので、ちょこちょこした直しはOTA、つまり私たちの仕事~。持ってきたツールセットのあるもので、あれやこれやと手探りで何とかやったけれど、こんな技術を使うこと、IKEAの家具組み立てぐらいしかしたことない人生だった私には、その都度冷や汗、勉強ですわ。
短い休日ですが、なんともありがたい我が家。しかもダーリンがいないからより好き放題。朝はパンを焼き、ランチは友人でいてくれているMさんと近くのタイレストランで食事。ランチの写真を撮ろうと思ったら食い気ですっかり忘れてしまいました。酢豚の魚バージョンみたいなのを注文し、おいしかったです💛 Oldsでの実習よ、早く終われ・・・。
また除いてください。
Shizuko
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