ここは今実習中のロングタームケアー。ベースメントなのに窓がたくさんあって光がよく入ります。この部屋では2人の理学療法士(PT)、1人の作業療法士(OT),そして2人のリハビリテーションセラピーアシスタント(TA)がいます。ここで実習1週間目が終わりました。
ここではグループエクササイズ、個人エクササイズ、Motomedと呼んでいる上半身や下半身を鍛えるバイクマシンでのトレーニングが日々行われています。2台あるMotomedのうち一つは、レジデントのご家族の方からの寄付。すばらしい・・・。
そして私が毎日金魚の糞のようについて回らせてもらっている二人のTAがこちら。心も見かけも美しいエンジェル達でございます。左の彼女はコロンビアから来ていますが、もう10年以上ここに勤めるベテランTA。年は30歳前半。右はぴちぴち若い23歳のTA。二人は姉妹のように息が合ってます。右の彼女のほうがおしゃべり上手なところがあり、レジデントの人々やその家族が彼女を見かけると話しかけずにいれない。そして彼女も「ハーイ」という感じでつい立ち止まって話すタイプの愛されキャラです。そうすると左の彼女がふっとため息。私に「彼女はいつでもだれとでもしゃべるのよ。あと10分しかないというのにね。私は一人見たら、はい次、とその場を去るんだけどね。」と。それを見た右の彼女が「ちょっと私のことまたいっているわね~。」「ええ、時間を気にせず誰とでもおしゃべりして止まらないって言ったの。」「あらー、会話をするっていいことだし、いいことしている限りまったく気にしないわ。それにだからみんな私のことが好きなのよ。」とユーモアたっぷり。実に良くバランスのとれた仲良しな二人のおかげで、現場はとても明るく楽しい。
「ごめんなさいね、これしか机が見つからなくて」と私用の机を用意してくれました。なんのなんの、一緒に机を並べてもらえるだけで感動ですよ。
日本ではTAという仕事はないということですが、こちら(カナダ)では患者さんやレジデントと日々接するのはPTよりもっぱらTAの仕事。この施設では週5日見るレジデントと週3回見るレジデントの2種類の方々をできるだけ予定どおりに各個人に適したタスクを実施すること、車いすやクッションに問題などがあればそれをメインテナンスに出せるようにオーガナイズしたり、自らメインテナンスをしたり。そして一人ひとりのセッション内容と様子の記録などがTAの仕事です。PTやOTは初めのアセスメント、ゴール設定、セッションの内容設定、ペーパーワーク、ほかのヘルスプロフェッションとの打ち合わせなどが主なので、レジデントとデイリーベースで向き合うという感じではありません。というわけで、TAとレジデントの関係は日々近くなるのです。
なんといっても病院と比べるとリラックスしているところはロングタームケア―という現場のいいところかな。この施設はいわゆるあるお金持ちの方が建てたプライベート施設。入居するのも高めのようだけれど、気持ちのいい施設だと思います。このフィジオルームも拡大計画がもうすぐ実現するのだとか。
バスの便が悪いロケーションということだけがマイナス点ですが、そんなことを考慮して15分早めに切り上げることを許可してくれるスタッフ達。大丈夫ですといったのですが、「この寒い中でバスを待つ辛さは私も経験したことあるから解るの」と。いやースポイルされてる私。いざ仕事に就いたとき、他のスタッフとそれぞれ思いやりをもって仕事ができる、というのは理想以上のこと。これができれば仕事上のいざこざの大半はなくなるはずなんですが・・・。何の摩擦もない仕事場というのも珍しいでしょうから、今は「見習い生」という立場をいいように利用して。
今週末はやっと-20℃代から抜けて-5℃。ほっとした感じです。
また来週報告させてくださいね。
Shizuko
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