みなさま、お元気でしたか。
ブログでは理学療法士アシスタント(PTA)より作業療法士アシスタント(OTA)の内容が多いこの頃ですが、決してPTAの授業がないわけではありません。が、本日もOTAの授業から。
今学期はラボの時間が多くて、先週はカルガリー大学で勉強する作業療法士(OT)の生徒が私たちの学校に訪れ合同授業。写真のようなSplintという、指や腕の変形や硬直して起きる2次症状の防止、固定のために使われるディバイスを作りました。OTがOTAを上手に使って分担作業の仕事ができるような相互のコミュニケーション、そして実際のSplint作りの練習がこの時間の趣旨でした。
まずはOTが患者さんの手に合うように、紙に大雑把に型を作ります。その型をもとに本素材をくり抜くのは私たち。くりぬいた素材をお湯につけて柔らかくしたら、素材を患者さんの手にあてて型を付けるのはOT。 型がつきやすいように包帯で後を追うように軽く巻き付けアシストする私たち。素材が冷めたら、あとはすべてOTAの仕事。淵という淵をお湯またはバーナーに当てて柔らかくした後指でなぞりながらスムーズにしていき、患者さんの皮膚を負傷させないように仕上げます。腕の最後の所は若干外側に広げることによって皮膚ずれを防止。そしてこちらではバルクロというのですが、いわゆるマジックテープを切って、バーナーでベタベタの部分を温め、貼って完成するのも私たち。この出来具合は授業の評価25%にかかわっていたのでみんな真剣でございます。
事前の宿題では、いろいろなスプリントのかけらをそれぞれお湯で温め、柔らかくなる時間、粘着性、冷めて硬くなる時間など調べるということが出ていました。 そのほか今学期はミシンを使ってSling(片腕を固定するために首からつるして使うディバイス)や、指が不自由な時に便利な手のヒラにくるっと巻いて歯ブラシやスプーンをさしこめるユニバーサルカフというディバイスをつくりました。 こちらも授業全体の25%の評価。要するに、筆記試験でなくて、実施試験がこの科目の中間試験という感じでしょうか。
仲間内ではよく、PTAとOTAとどっちの仕事に就きたいかという話題が出ます。もちろん両方兼ねた職場もあるのですが、ばっちり分かれている場合もあります。OTAは勉強になるけど、いろーんな意味でやっぱり私はPTAかなー。
今月の終わりには病院での2週間の実習がまっています。
またお便りさせてください。
Shizuko
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