医療のいろいろー Health Care Systems

お天気のいい日はさっと場所を見つけて芝に座って昼食をとるのも自然なカナディアン。昼食を楽しむ余裕などない私だけれど、この日はなんとなく流れて参加してたので、かわいい2人のクラスメートを取りました。

 

今朝は、カルガリーにあるDrop in Centerといういわゆるホームレスのシェルターへ、授業の一環として行ってきました。ワークショップと館内ツアー、そして最後にインタビューを兼ねたランチをホームレスの方と一緒に。私は写真右の彼女とペア―で一人の男性の話を聞きました。このファシリティーは北米一(カナダだけでなく!)大きいのだそう。一言で語れないのですが、そこで働くサマンサという女性はものすごく強く優しく賢くて、素晴らしい(これも言葉は月並みになってしまいますが)方でした。彼女自身はファーストネーションで貧困の上で育ったといいます。ファーストネーションはブログで何度か触れましたが、カナダではニグレットされ、移民より難民よりひどい仕打ちを受けて今日に至っています。

 

医療学科に、香川県立保健医療大学より2人の生徒と1人のインストラクターが交換留学生として2週間来ています。2週間ですから、スケジュールは盛沢山でレジャーも十分に取り組まれて毎日忙しそうですけれど、ある日私の学科のクラス見学にいらしたので、お話をききました。すると、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)アシスタントというのは、やはり日本にはないとのこと。こちらではアシスタントとはいえ特にPTのほうは、リハビリを患者さんとするのはアシスタントの役目。やらない、またはやっていけないことはプランニング、アセスメント、プラン変更ですが、そのほかはほぼすべてやる、または行えるように訓練されます。日本では、そういった役割分担をすることがなく、よって、PTの仕事は盛沢山。でも職が奪われるという恐れもあってか、アシスタントという学科も職もないと。もちろん一意見かもしれませんけれど、同じようなことが実際OTにあり、北米でもOTのアシスタントの位置を確立するまでPTと比べて遅かった歴史と、今も実際OTのアシスタントというと、車いすのメンテに限られちゃっている現場もあります(こんなに勉強しても)。日本の医療は決して劣ってはいない、と思いますが、こちらは合理性を求める国。その点は日本ももうちょっと変わってもいいかもしれませんね。

 

ホームレスシェルターを訪れ一緒にランチという内容は日本ではないでしょうから、こういうのもこちら特融で面白い、と思いました。

 

またすぐにお便りできれば―。

Shizuko

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